LaCie 2big の電源がオンのとき、保護されていないアレイからハード ドライブを取り外すと、すべてのデータが消失する恐れがあります。 RAID FAST モードのドライブのいずれかが取り外され、前面の LED が赤く点灯した場合、次の操作を試みてください。
デバイスの電源がオンの間に、保護されているアレイのドライブの 1 つを交換しても、データが消失することはありません。 このプロセスを「ホット スワップ」と呼び、保護されているアレイのハード ドライブに障害が発生したときにはこの操作を実行できます (ドライブの状態の表示については LED と LED 電源ボタン を参照してください)。
JBOD モードのハード ドライブは、それぞれ別のボリュームとして扱われます。 このため、ハード ドライブの 1 つを取り外すのは、標準的なプラグ アンド プレイのハード ドライブを取り外すのと同じことになります。 ハード ドライブを取り外す前に、コンピュータからボリュームを必ず取り外してください。 ハード ドライブを取り外す正しい手順については、 ドライブのアンマウントを参照してください。
ドライブの 1 つが誤った方法で取り外されると、多くの場合、両方のボリュームが同時にアンマウントされます。 ただし、スロットに残っている方のハード ドライブのボリュームは再度表示されます。
前面の LED は、RAID アレイの状態を示しています。
障害が発生したハード ドライブのドライブ LED は、赤色に点灯するかまたは消灯するため、交換が必要なドローアを識別できます。 ドライブ LED はドローアの上端にあります。
RAID SAFE の劣化とは、ハード ドライブの 1 つに障害が発生し、RAID 保護が有効でない状態を意味します。 しかし、データは正常なハード ドライブに無傷で保存されており、デバイスは引き続き使用可能です。 交換ハード ドライブが取り付けられ、アレイのデータ同期が完了すると、RAID 保護が有効になります。
RAID SAFE の破壊とは、両方のハード ドライブに障害が発生しているか、RAID 同期の間にハード ドライブに障害が発生したことを意味します。 RAID が破壊された場合、すべてのデータは消失します。
以下の手順は、筺体の電源がオンかオフかにかかわらず実行できます。
ハード ドライブの交換後の RAID 動作については、次の表を参照してください。
RAID モード | データ | ステータス |
---|---|---|
FAST | ハード ドライブの障害により、すべてのデータが消失しています。 | LaCie 2big が新しいハード ドライブを FAST モードで再作成し、オペレーティング システムにより、ボリュームをフォーマットするよう指示されます。 |
SAFE | データは正常なハード ドライブに保護されています。 | LaCie 2big が新しいハード ドライブとの間でデータを同期します。 |
JBOD | 障害の発生したハード ドライブに保存されているすべてのデータが消失しています。 正常なハードドライブ上のデータはアクセス可能です。 | LaCie 2big が JBOD 構成を保守し、オペレーティング システムにより、交換用ハード ドライブをフォーマットするよう指示されます。 |
RAID を構成するために必要な推定時間を、次の表に示します。
RAID | 完了までの時間 |
---|---|
FAST | 1 分以内 |
SAFE | 数時間から 1 日または数日 (以下の注記を参照) |
JBOD | 1 分以内 |
RAID SAFE の同期を完了するために必要な時間は、ハード ドライブの総容量に依存します。 同期の完了には数時間を要することがありますが、オペレーティング システムのディスク ユーティリティでボリュームを初期化すると、直ちにボリュームの使用を開始できます ( フォーマットを参照)。
RAID 同期の間は、パフォーマンスが影響を受ける可能性があります。
通常、コンピュータがシャット ダウンされると、LaCie 2big の電源はオフになります。 ただし、RAID SAFE 同期の間は、デバイスの電源はオンのまま維持されます。