各 RAID モードの概要を、次の表に示します。
RAID モード | 容量 | 保護 | 速度 | 工場出荷時のデフォルト |
---|---|---|---|---|
FAST (RAID 0) | 100% | なし | 最高 | はい |
SAFE (RAID 1) | 50% | 最高 | 良好 | いいえ |
JBOD | 100% | なし | 良好 | いいえ |
FAST (RAID 0): RAID 0 は最高速の RAID モードです。 RAID 0 アレイでは、各ハード ドライブの使用可能な容量が合計され、1 つの論理ボリュームがコンピュータにマウントされます。 最高のパフォーマンスが提供されますが、ハード ドライブに障害が発生した場合のデータ保護機能はありません。
SAFE (RAID 1): RAID 1 ではすべてのデータが各ハード ドライブに同時に書き込まれるため、データが保護されます。 ハード ドライブの 1 つに障害が発生しても、データはもう 1 つのドライブで使用できる状態に保たれます。 データを 2 回書き込むための時間がかかるため、RAID 0 と比較してパフォーマンスは低下します。 RAID 1 は、データの安全性がスピードよりも重要な場合に向いています。 ただし、データのすべてのビットを各ハード ドライブに書き込む必要があるため、RAID 1 では利用できるドライブ容量も 50% 減少します。
JBOD: JBOD 構成では、各ハード ドライブは独立しています。 他のハード ドライブに影響を及ぼすことなく、ハードドライブの 1 つにデータを書き込むことができます。 この構成の利点は、ハード ドライブの総容量を 100% 利用できることです。 ただし、冗長性はないため、ハード ドライブの 1 つに障害が発生した場合は、そのハード ドライブ上のすべてのデータが消失します。
以下の手順を開始する前に、筺体に同梱されている RAID 選択ツールを探し、どの RAID モードを使用するかを決定してください。
RAID を構成するために必要な推定時間を、次の表に示します。
RAID | 完了までの時間 |
---|---|
FAST | 1 分以内 |
SAFE | 数時間から 1 日または数日 (以下の注記を参照) |
JBOD | 1 分以内 |
RAID SAFE の同期を完了するために必要な時間は、ハード ドライブの総容量に依存します。 同期の完了には数時間を要することがありますが、オペレーティング システムのディスク ユーティリティでボリュームを初期化すると、直ちにボリュームの使用を開始できます ( フォーマットを参照)。
RAID 同期の間は、パフォーマンスが影響を受ける可能性があります。
通常、コンピュータがシャット ダウンされると、LaCie 2big の電源はオフになります。 ただし、RAID SAFE 同期の間は、デバイスの電源はオンのまま維持されます。