すべての LaCie NAS には、Dashboard と呼ばれる使いやすいブラウザ ベースの管理ツールが付属しています。このツールでは、ユーザー、グループ、共有およびその他の製品機能を管理できます。
Dashboard にアクセスするには、LaCie Network Assistant を使用する方法とブラウザを使用する方法があります。
ユーザーがパスワードを忘れてしまっても、SMTP サーバーが割り当てられていて ([管理画面(Dashboard)] – [ネットワーク] を参照)、[User (ユーザー)] ページでそのユーザーの電子メール アドレスを入力してある場合は、パスワードを回収できます。
[Welcome Page (ウェルカム ページ)] には、LaCie Web サイトからの便利な文書へのリンクが含まれています。また、現在ログインしているユーザーの詳細を変更する機能、Dashboard を構成する様々なページのリストも含まれています。
NAS を再起動またはディープ スリープ モードにするには、このボタンをクリックし、[Restart (再起動)] または [Deep Sleep Mode (ディープ スリープ モード) を選択します。このオプションを使用するには、ディープ スリープ モードが有効になっていることが必要です ([管理画面(Dashboard)] - [エコ管理] を参照)。
[管理画面 (Dashboard)] - [ファイル ブラウザ] を参照してください。
Dashboard は、ウィジェットに囲まれた中央エリアで構成されています (または、Dashboard を構成する様々なページを表す小さいボックスで構成されています)。ウィジェットは、ページに含まれた情報の概要を表示します。詳しくは、ページ自体に移動してください。
このページでは、使用中のデバイスでサービスを有効化または無効化できます。サービスの有効化には、グローバル、デフォルト、共有の 3 つのレベルがあります。グローバルレベルは、他のレベルに優先します。
サービスがグローバル レベルで有効になっている場合、[Running (実行)] 列には緑色のライトが表示されます。ライトが緑色の時に、新しい共有が作成されると、そのサービスはデフォルトで有効になります。 共有レベルはデフォルト レベルよりも優先されますが、グローバルレベルよりも優先されません。 共有レベルでサービスを有効化するには、[管理画面(Dashboard)] - [共有] を参照してください。
サービスの行のボックスをクリックして、すべての共有でサービスを有効化または無効化できます。
[Options (オプション)] アイコンをクリックすると、次の処理を実行できます。
次の表は、利用可能なサービスについて解説しています。
サービス | 説明 | デフォルトで有効 |
---|---|---|
SMB | Windows または Unix を実行中のコンピュータ間でのファイルおよびプリントの共有が可能になります。 | はい |
AFP | Mac OS X のファイル サービスを有効にします。 | はい |
NFS | クライアント コンピュータがネットワーク上でファイルにアクセスできるようになります。 | いいえ |
FTP | TCP 式のネットワークで一つのホストから別のホストにファイルをコピーするために使用される標準ネットワーク プロトコル。 | いいえ |
SFTP | SSH ファイル転送プロトコル。 | いいえ |
Multimedia (マルチメディア) | UPnP 対応のプレーヤー (携帯電話、コンピュータ、ゲーム コンソールなど) に、NAS からメディア ファイルをストリーミングできるようにするマルチメディア サービス。詳細については、8. 管理画面を使う (高度なアクセス性の機能) を参照してください。 | いいえ |
Time Machine™ | Time Machine が Mac を LaCie NAS の共有にバックアップできるようにします。 | いいえ |
新しいユーザーを作成するには、[Add User (ユーザーを追加)] ボタンをクリックし、必要なフィールドに記入します。
ユーザー データは、表形式で表示されます。
共有 (ネットワーク フォルダ) は、LaCie NAS のストレージ容量を構成しています。出荷時には、Share と Public という 2 つの共有があり、Dashboard でストレージを割り当てたときに USBShare (d2/2big のみ) または iSCSIShare (5big のみ) が自動的に作成されます。管理者は、Dashboard の [Shares (共有)] ページを使用して、ユーザーおよびグループに対し、クォータや共有フォルダへのアクセス権、共有レベルの変更、割り当てをすることができます。
共有のデータは、表に表示されます。
右側の設定アイコンをクリックし、[Manage User Access (ユーザー アクセスの管理)] または [Manage Group Access (グループ アクセスの管理)] を選択し、[Edit (編集)] ボタンをクリックします。 結果のウィンドウの左側の欄に、共有へのアクセスのないユーザーまたはグループがリスト表示されます。 アクセス権を与えるグループまたはユーザーを選択し、[Read + write access (読み取り+書き込みアクセス)] セル、または [Read only access (読み取り専用アクセス)] セルの右向きの矢印をクリックします。アクセス権を与えるグループ、またはユーザーを選択し、[Read + write access (読み取り+書き込みアクセス)] セル、または [Read only access (読み取り専用アクセス)] セルの右向きの矢印をクリックします。
[Grant read access to Guest and System Users (ゲストおよびシステム ユーザーに読み取りアクセス権を授与)] を選択すると、非ユーザーに読み取り専用のアクセスを授与できます。
共有をを削除するには、共有の行の右端にある灰色の X をクリックします。以下のダイアログ ウィンドウで削除を確認します。共有の削除をすると、共有上の全てのファイルが削除されるだけでなく、その共有に関わるバックアップジョブも削除されます。
ユーザーをグループに割り当てると、多数のユーザーとその権限を管理するためのツールを活用できるようになります。管理者は、個別にではなく、グループ全体に対するアクセス権を変更できます。
このページでは、管理者はグループの作成、変更、削除を行うことができます。グループにユーザーを追加することも可能です。
グループのデータは、表に表示されます。
[Configure using DHCP (DHCP を使用した構成)] または [Configure manually (手動で構成)] のいずれかを選択します。ネットワークで DHCP が有効になっている場合 (ほとんどの消費者向けネットワークでは有効)、LaCie NAS が自動的に IP アドレスおよびその他の値を割り当てます。その結果、ほとんどの場合では表にすでに値が記入されています。[Configure Manually (手動で構成)] を選択すると、非 DHCP 管理のネットワークに適合するよう、表の値を変更できます。
LaCie NAS は、プロキシ サーバーに接続するように構成できます。まず、[Enable proxy (プロキシを有効化)] ボックスをクリックして機能を有効化し、その後、プロキシ サーバーのアドレスおよびオプションの認証情報を記入し、[APPLY (適用)] をクリックします。
LaCie NAS が警告メールをユーザーに送信できるようにするには、SMTP 設定を構成します。[Send a verification email (検証用の電子メールを送信)] ボックスをクリックし、メール アドレスを入力し、[APPLY (適用)] ボタンをクリックして、警告システムが機能することを確認します。
このセクションでは、2 本の Ethernet ケーブルでネットワークに接続したときに 5big Network 2 で使用できる機能について記述します。 最初の 2 つのボックスには、LAN1 と LAN2 の情報が表示されます。
3 番目のボックス[Bonding (結合)] では 、2 つの LAN 接続を 5big で使用する方法を選択できます。次から選択します。
このページでは、ディスクの使用量についての情報を表示し、ディスクの再フォーマットを行うことができます。
一番上の [Format (フォーマット)] ボタンをクリックすると、ディスク上のすべてのデータ (USBShare または iSCSIShare を含みます) が消去され、ディスクのフォーマットが行われます。拡張ポートに接続された USB または eSATA ハード ドライブのデータには影響しません。
再フォーマットするには:
このページでは、USBShare にストレージを配分することができます。USB を介して LaCie NAS をコンピュータに接続する方法については、 9. USB 経由でコンピュータに接続 を参照してください。USBShare に配分されたストレージを変更するには、USBShare の行の容量をクリックし、スライダをドラッグします (最大 500GB)。スライダをクリックした後、キーボードの左または右のキーを使って微調整できます。完了したら、[Apply (適用)] をクリックします。
このページでは、iSCSIShare にストレージを配分することができます。詳細については、10. iSCSI の設定を参照してください。iSCSIShare に配分されたストレージを変更するには、iSCSIShare の行の容量をクリックし、スライダをドラッグします (最大 2TB)。スライダをクリックした後、キーボードの左または右のキーを使って微調整できます。完了したら、[Apply (適用)] をクリックします。
11. RAID の管理を参照してください。
LaCie NAS には、バックアップ機能と復元機能が搭載されています。次のデバイス間でファイルをバックアップすることができます。
[Backup & Restore Wizard (バックアップ & リストア ウィザード)] は、バックアップ 処理のセットアップに役立ちます。DAS(外部ハードディスク)バックアップの場合、バックアップのバージョンも保存できるため、ファイルの旧バージョンのリストアも可能です。
ローカル バックアップでは、NAS に接続されている外部ハード ドライブをバックアップ元、またはバックアップ先として使用することができます。また、NAS の共有を同じ NAS の別の共有にバックアップすることもできます。
リモート バックアップでは、ローカル ネットワーク上かインターネット経由かに関係なく、NAS を別の NAS にバックアップできます。同じバックアップ先に複数のバージョンは保存されません。既存のバックアップは、新しいバックアップで上書きされます。
リモート バックアップを実行するときには、バックアップ ファイルを含む Network Backup という共有がバックアップ先の NAS に作成されます。デフォルトでは、この共有はパスワード保護されていません。
NAS が同じネットワーク上にあるか、リモートであるかに関係なく、別のサーバーが NAS をバックアップ先として使用できます。この機能を使用するには、本機能を有効にしなければなりません。また、LaCie NAS 以外は rsync に対応していなければなりません。サービスを有効にするには、次の手順に従います。
作成したジョブは、Backup (バックアップ) ページの表に記載されます。この表では、ジョブについての便利な情報を表示し、ジョブを管理できます。右端の列の設定アイコンをクリックすると、オプションが表示されます。ジョブについての詳細情報を入手し、ジョブを開始、削除、有効化または無効化できます。
スケジュールされたジョブを無効化する場合、有効化するまで実行されません。
LaCie NAS Dashboard には、トレント ファイルをダウンロードできるトレント サーバーが搭載されています。トレントについて詳しくは、以下を参照してください:
http://en.wikipedia.org/wiki/BitTorrent_protocol
ダウンロード一覧の下に、いくつかの設定があります。
以下のイベントは、[User (ユーザー)] ページでメール アドレスを指定している場合に、メールの通知を発行します。
イベントの識別子 | 説明 | 受信者 |
---|---|---|
Capacity (容量) | 使用可能な合計容量が 10% 未満になった場合。 | 管理者 |
Quota(容量配分) | クオータ(容量配分)で設定された量の 90% に達したとき。 | 管理者 |
Download (ダウンロード) | ダウンロードが完了したとき、またはダウンロード エラーが生じたとき。 | 管理者 |
Backup (バックアップ) | バックアップが開始または終了したとき、またはキャンセルされたとき、または失敗したとき。 | 管理者 |
Fan (ファン) | ファンが停止して再起動したとき (2big/5big のみ) | 管理者 |
Temperature (温度) | 製品が最低 1 分間にわたり最大温度に達した場合 | 管理者 |
Password recovery (パスワード回収) | ユーザーがパスワードを回収したとき。 | リクエストを出した者により、管理者またはユーザー |
LaCie NAS はアップデート サーバーからオペレーティング システムのアップデートが入手できるかどうか自動的に確認し、インストールできます。詳細については、12. 製品のオペレーティング システムのアップデートを参照してください。
Logs (ログ) セクションでは、RAID 変更の結果や警告など、重要なイベントをリストに記載します。
このリストから記載事項を消去するには、ゴミ箱のアイコンをクリックします。
LaCie NAS には、プリンタ サーバーが搭載されています。有効にするには、Activate the printer server (プリンタ サーバーを有効化) のチェックボックスをクリックします。その後プリンタに電源を入れ、LaCie NAS の背面にある USB 拡張ポートを経由して NAS に接続します。接続したら、プリンタが [管理画面(Dashboard)] - [外部ポート] ページのリストに記載され、ネットワーク全体でプリンタが使用できるようになります。ホスト コンピュータに正しいプリンタ ドライバがインストールされている必要があります。
USB または eSATA を介して外付けハード ドライブを LaCie NAS に接続すると、このページのリストに記載されます。接続すると、LaCie NAS でローカル共有と同様に動作します。[管理画面(Dashboard)] - [共有] ページのリストに記載され、オペレーティング システムのファイル システム (Windows の場合エクスプローラ、Mac の場合 Finder) を使ってアクセスできます。しかし、外付けハード ドライブは必ずネットワーク上で完全にパブリックになり、クオータ(配分)を割り当てることはできず、名前の変更はできません。
DLNA デバイスから、LaCie NAS に接続されている外付けの USB または eSATA ハード ドライブ上のファイルにアクセスできるようにする場合は、[Multimedia Indexation (マルチメディア インデックス)] ボックスをオンにします。[管理画面(Dashboard)] - [一般設定] ページで Multimedia (マルチメディア) サービスを有効にすることが必要です。
外付けドライブのファイル システムが破損することを防ぐため、LaCie NAS から取り外す前に、[EJECT (取り出し)] ボタンをクリックしてください。
Dashboard には、HTTP を使用してファイルの管理と転送を実行できるインタラクティブな File Browser (ファイル ブラウザ) が備えられています。File Browser (ファイル ブラウザ) にアクセスするには、Dashboard の右上角にあるアイコンをクリックします。
File Browser (ファイル ブラウザ) を使用するとローカルネットワーク接続やインターネット接続を使用して、外付けハードドライブに保存されているファイルの操作(転送、コピー、削除)、写真のサムネイル表示や、閲覧、mp3 などのマルチメディア コンテンツのストリーミング再生を行うことができます (リモート アクセスを参照)。
File Browser (ファイル ブラウザ) は、次の 4 つの部分で構成されています。
写真をフルサイズで表示したり、特定のタイプの音楽やテキスト ファイルのストリーミングが可能です。ファイルを選択し、次のように行います。